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After Effects の概要
After Effects は、簡単に言うと、VFXとモーショングラフィックス用のアプリです。
大まかな流れとしては、以下のようにして映像作品を出力します。
作業フロー
- まず、コンポジションを含むプロジェクトを作成します。
- コンポジションに、フッテージを配置していきます。
- フッテージの各種プロパティを変更したり、フッテージに様々なエフェクトを適用していきます。
- タイムライン上で、フッテージの動作を調整します。
- レンダリング結果を PremierPro や Media Encorder などに出力します。
それぞれの用語を説明します。
After Effects 用語
プロジェクト(project)
プロジェクトは、After Effects での制作用ファイルです。
様々な素材や設定ファイルを一つにまとめたフォルダーのようなものです。
コンポジション(composition)
コンポジションは、動画の1シーンを作成するためのキャンバスのようなものです。
解像度やデュレーションなどを設定します。
つまり、解像度やデュレーションはコンポジション単位でしか変えられません。
場面場面のコンポジションが集まって、1つの作品(project)を構成する(compose)というイメージです。
デュレーション(duration)
一般的には「間隔」と訳されることが多いですが、日本語の「間隔」だと、インターバル(interval)に近いイメージだと思います。

一方、duration は、「期間」を表す during と同じく「deru = 固い」が語源なので、本当は中身が詰まっているところを表します。
よって、デュレーションは、1シーンの頭からお尻までを意味する用語です。
なお、デュレーションなどで使われる「00:00:00:00」のような時間表示の単位は、それぞれ「時:分:秒:フレーム」を表しています。
フッテージ(footage)
フッテージとは、素材のことです。英語圏では、長さの単位にフィート(feet = footの複数形)が使われているように、足(foot)は「単位」としての意味を持ちます。元々は鉱山労働者(人足)の賃金単位をfootageと言っていたようです。
プロジェクトが1つの作品全体なら、コンポジションはその中の1シーン、フッテージは、その1シーンの中の役者や小道具・大道具、と言ったところでしょうか。
編集画面とよく使う機能
タイムライン(timeline)
一般的にタイムラインは、時間軸上で各時点における設定ができる画面です。After Effects のタイムラインでは、横軸として時間軸、縦軸として、いわゆるヒエラルキー(hierarchy = 階層)が表現されています。このヒエラルキーには、レイヤーと、さらにその下にレイヤーの各種プロパティが階層化されて入っています。
キーフレーム(keyframe)
自動補間の両端ポイントのことで、プロパティ単位にキーフレームを設定します。After Effects では、ストップウォッチボタンを押すことで、タイムライン上のその時点での、そのプロパティ値にキーフレームが設定されます。
ピックウイップ(pick whip)
直訳すると、つまみムチ?です。
ぐるぐる巻きのマークがムチを表しているのだと思います。
映画のインディージョーンズで、ジョーンズ博士が使っていたムチのように、離れたところにある物を絡めとるイメージなのだと思います。
After Effects では、親子関係のリンク付けをする時に、ピックウイップのドラッグ操作を使います。